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南房総市は源泉数県内最多の温泉郷!
東京都心部から車で約90分の距離にある南房総市は、県内最多の源泉を抱える温泉郷です。同市の温泉組合に所属している宿だけでも22か所あります。一番歴史の長い宿は大正時代に創業し、長年の間、知る人ぞ知る温泉郷として愛されてきました。
源泉や宿により、趣や温泉の効能はさまざま。漁師町の風情漂う千倉温泉や、街の喧騒から離れ隠れ家的な雰囲気が味わえる弁天鉱泉など、足繁く通いたくなる源泉や宿が点在しています。
〈南房総の源泉〉
(ナトリウム塩化物泉・炭酸水素塩泉、硫黄泉、メタケイ酸泉、弱食塩泉、ナトリウム塩化物泉冷鉱泉、含硫黄・ナトリウム・塩化物泉、塩化物冷鉱泉)
- 南房総温泉
- 弁天鉱泉
- 白浜野嶋温泉
- 白浜温泉
- 白浜元湯温泉
- 女来島温泉
- しあわせ温泉
- 千倉温泉
- 千倉海岸温泉
- 千倉元湯温泉
- 矢原温泉
豊かな食材の宝庫 & 四季を感じられるレジャー
南房総市は、豊かな自然環境の恩恵をたっぷり受けた食材の宝庫です。黒潮と親潮がぶつかる漁業環境で、海女の素潜り漁によりサザエやアワビが取れます。また伊勢エビの名産地でもあり、「房州海老」としてブランド化され、通常の伊勢海老よりも色が黒っぽく身が甘いのが特徴です。日本有数の捕鯨基地としても知られ、めったに食べることができない鯨を用いた料理を市内の飲食店で食べられます。
四季を感じられるレジャーも楽しめます。春はいちご狩り、初夏はびわ狩り、真夏は海水浴やSUPなどのマリンアクティビティ、秋は紅葉、冬は路地花の花摘みなど。さらに一年を通して、夜に満天の星が見られます。
最近では南房総の温泉郷をモチーフにしたキャラクター南房総 日由美ちゃんが大人気で、キャンペーンやコラボグッズを目的に全国からファンが集います。自然のレジャーや温泉むすめのキャンペーンと合わせて温泉を楽しめば、思い出に残る旅行になること間違いなしです。
千葉県最古と語り伝えられる 名湯・千倉温泉「千倉館」
「千倉館」は、千葉県最古の温泉と語り伝えられている千倉温泉を楽しめます。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛など多岐に渡り、源泉100%の温泉もご用意。歴史を遡ると、鎌倉時代に都を追われた源頼朝が南房総に身を隠し、千倉温泉で英気を養ったという伝説が残っています。
内装デザインは日本を代表するインテリアデザイナーの内田繁さんが、ロビーラウンジや露天風呂、ゲストルームの一部を手掛けています。昔ながらの日本建築とモダンな空間が融合したデザインです。
南房総の新鮮な海の幸、山の幸を使った料理を提供しています。獲れたての地魚をはじめ、伊勢海老やあわび、サザエなど普段なかなか味わえない贅沢な美味しさの料理に出会えるでしょう。旅館のおすすめ料理は、脂の乗った房総産の金目鯛のこってり煮付け。ふんわりとした魚の風味と甘辛の濃厚タレが絡み合う逸品です。
【千倉館】
住所:千葉県南房総市千倉町南朝夷1045
電話:0470-44-3211
宿主のこだわりがつまった隠れ家的な旅館「弁天鉱泉」
弁天鉱泉は、1日数組限定の隠れ家的な旅館です。街の喧騒から離れ、落ち着いた雰囲気のなかで、ゆったりと過ごせるでしょう。源泉100%かけ流しの温泉や富士山が望める露天風呂、3代目の宿主ご夫婦が作る地元の海鮮を用いた料理を楽しめます。
宿の名前の由来は、源頼朝と関係があります。源頼朝が宿近くの池で手を洗った際に、江ノ島の方角を眺めると、神霊が現れたのでこの地に弁財天を建立しました。弁財天のほこら近くから湧く元湯を引っ張ってきたため「弁天鉱泉」と名付けられました。
内湯の温泉はお肌がすべすべになる硫黄泉。南房総ではめずらしい無色硫黄臭の鉱泉です。ホウ酸や硫黄、硫化水素などの成分を含み、眼病や皮膚病、慢性関節リウマチなどに効能があります。源泉100%かけ流しで、その効能の恩恵を存分に受けられるでしょう。お湯の色が一日に数回変わる珍しい特徴を持ちます。
露天風呂の影向の湯(ようごうのゆ)からは南房総のおだやかな海を一望でき、晴れた日には富士山、夜には漁火が見られます。露天風呂は、源泉を使用しない枇杷葉の薬草湯です。自然に包まれ開放感あふれる露天風呂に入れば、日頃の疲れが取れることでしょう。
主ご夫婦が振る舞う料理も楽しみの一つ。近くの漁港で獲れた海鮮を中心に、お客さまを飽きさせないように毎日メニューを変えています。「弁天鉱泉」では冷凍のものを使わず、鮮度の高い獲れたての海鮮のみを提供しています。伊勢海老、アワビ、サザエは必ずメニューに入っており、伊勢海老は活け造りのため動いていることも。
宿主のこだわりが細部につまった宿で、身も身体も癒されるでしょう。
【弁天鉱泉】
住所:千葉県南房総市小浦487
電話:0470-57-2528
自宅で南房総温泉が楽しめる!温泉スタンド
南房総温泉はなんと温泉水の持ち帰りができます。観光客だけでなく、地元の方のリピーターも多いのだとか。「美肌の湯」と呼ばれるナトリウム泉質に分類され、入浴後は肌がしっとりすると評判です。また保湿効果が高く、湯冷めしづらいとも言われています。
千倉観光案内所(JR千倉駅隣接)で購入できる専用メダル(1枚100円で20L分)とポリタンクを持参すれば、温泉を汲み取れます。自宅で温泉を楽しむときは、浴槽に温泉水だけ入れるのも良し、温泉水とお湯を半分ずつ入れるのも良し。ぜひ旅の思い出を持ち帰ってみてください。
【温泉スタンド】
住所:千葉県南房総市千倉町北朝夷字鬼ヶ谷2482-2
利用時間:9:30~16:30
【千倉観光案内所(専用メダル購入場所)】
住所:千葉県南房総市千倉町瀬戸2079
電話:0470-44-3481
営業時間:9:00~17:00
人気沸騰中!温泉むすめ・南房総 日由美ちゃん
温泉むすめ」はアニメや漫画、キャラクター、声優などを通じて、日本全国の温泉地や地方都市の魅力を国内外に発信するために作られたプロジェクトです。全国の各温泉地をモチーフとした想像上の二次元キャラクターが温泉地や地域の魅力を伝えていきます。
南房総市のキャラクターは南房総 日由美ちゃん。彼女は自分の創作に役に立ちそうなことはとりあえずやってみる好奇心旺盛な性格で、特技は地引網です。
声優には南房総市出身の徳井青空さんが起用されています。
各キャラクターのグッズはその温泉地でしか買えないため、南房総 日由美ちゃんのグッズを求めて全国からファンが訪れます。なかには他の温泉地をハシゴして、各地のグッズを集めるコアなファンもいるのだとか。また声優の徳井さんのファンも多く来訪します。
2024年1月から「泊まって!もふっとスタンプラリー」が開催。南房総市内の温泉宿に宿泊するとステッカーや缶バッジ、マフラータオルをゲットできます。
「温泉むすめ」とのコラボは定期的に行われています。
【千倉観光案内所
(台紙配布・スタンプ押印・特典受渡し場所)】
住所:千葉県南房総市千倉町瀬戸2079
電話:0470-44-3481
営業時間:9:00~17:00
【南房総日由美ちゃんのコラボグッズ販売場所】
温泉むすめ
東京からすぐに行ける南房総の温泉を満喫しよう!
南房総市は情緒あふれる温泉宿が多く存在します。地元で獲れた海鮮料理や、さまざまなタイプのお風呂で大いにリフレッシュできるでしょう。
南房総市温泉組合に所属している温泉宿の一覧は次のとおりです。
- 網元の宿 ろくや http://www.rokuya-resort.com/
- 旅館 弁天鉱泉 http://www.bentenkousen.com/
- ホテル&リゾーツ南房総 https://grand-mercure-minamiboso-resortandspa.jp/
- 割烹 清都 https://kiyoto.co.jp/
- 漁師民宿 まきの https://minmaki.com/
- 季粋の宿 紋屋 https://www.monya.co.jp/
- ホテル 南海荘 https://hmihotelgroup.com/ryokan-nankaiso/
- 白浜オーシャンリゾート https://shirahama-ocean-resort.com/
- 南国ホテル https://www.itoenhotel.com/nangoku/
- グランドホテル太陽 http://www.grandhoteltaiyo.co.jp/
- 房総白浜ウミサトホテル https://kitetsuhotels.jp/shirahama/
- 磯浜旅館 http://chikuraryokanga.com/yado/isohamaryokan/
- 温泉民宿 しあわせ荘 http://www.awa.or.jp/home/shiawase/
- 海辺の料理宿 政右ヱ門 https://hpdsp.jp/masaemon/
- 銀鱗荘ことぶき https://g-kotobuki.net/
- 魚拓荘鈴木屋 https://www.gyotakuso.com/index.php
- 千倉館 https://www.chikurakan.net/
- ちくらつなぐホテル https://chikura.tsunaguhotel.jp/
- ホテル 千倉 http://www.hotelchikura.jp/
- 美味しい温泉 夢みさき https://yumemisaki.co.jp/
- 旅館 青倉亭 https://aokuratei.com/
- 矢原荘 http://yawarasou.com/
一般社団法人 南房総市温泉組合「南房総温泉郷」
まとめ
南房総市は東京都心部から車で約90分で行ける温泉郷。豊かな自然の恩恵を受けた食材や、四季を肌で感じられるレジャーなどと一緒に温泉を楽しんでください。
文:吉田櫻子