首都圏でも星空を綺麗に見られるのをご存知でしょうか。南房総市では多くの星座や天の川、流れ星が見られます。
今回は、南房総市の星空の魅力や、夜空を保護する「星空保護区」認定に向けての取り組み、星空を綺麗に観察できる宿をご紹介します。
目次
満天の星が見られる南房総市を「星空保護区」に!
南房総市では夜に多くの星座や天の川、流れ星が見られます。夏はこと座やわし座、冬はオリオン座や双子座などたくさんの星座が夜空を飾ります。首都圏では建物や街灯の灯りが明るすぎるため星が見えづらいですが、南房総は都心より灯りが少ないため星空観察に最適です。
南房総市は自然の夜空を保護、保存する「星空保護区」の認定を目指しています。「星空保護区」とはアメリカに本部があるNPO団体ダークスカイ・インターナショナルが、光の影響のない暗く美しい夜空を保護・保存する取り組みを行っている地域を世界基準で評価する国際的な認証制度。
ニュージーランドのテカポやアイルランドのケリーをはじめ、世界に211ヶ所の「星空保護区」が存在します。国内では沖縄県石垣市竹富町、東京都神津島村、岡山県井原市美星町、福井県大野市南六呂師の4か所が認定されています(2023年10月現在)。
【参考】一般社団法人星空保護推進機構
「星空保護区」の認定には道路照明や防犯灯、公的施設の照明などは上に光が漏れない形状へと改修することが必要です。また夜の明るさを定期的に測り、認定団体に報告することが求められています。
南房総市は「星空保護区」の認定に向け、積極的に取り組んでいます。保護区についてより多くの人に知ってもらうため、2023年9月に「星空観察会」を開催し、星や星座についての説明が行われました。「星空保護区」に認定されることで、より美しい星空を楽しめるようになるでしょう。
満天の星が見られる「自然の宿 くすの木」
南房総市で星空を見るなら、「自然の宿 くすの木」がおすすめです。30名まで泊まれる貸切の合宿所で、近くにある樹齢約800年のくすの木が名前の由来です。
平成7年まで小学校として使われ、どこか懐かしい雰囲気が漂っています。
「自然の宿 くすの木」は集落から離れ、山と海に囲まれているため、光が少なく、綺麗に星空が見えるんです。建物の南側に遮るものがなく、天気が良ければ一年を通して、天の川と流れ星が見られます。さらに宿が天体望遠鏡と星空観察ファイルを貸し出してくれます。星空と星空観察ファイルを照らし合わせながら、星座を発見していくのも楽しいかもしれません。
「自然の宿 くすの木」のホール
子供達が走り回ったり、大きな声を上げても大丈夫
貸切で他のお客様に気兼ねする必要がないため、子ども連れの家族や養護学校、放課後等デイサービスの施設の利用者に使っていただくことが増えているのだとか。他にも音楽のクラブの合宿や企業の研修に利用されることもあるそうです。
周辺にはレジャーを楽しめる自然がたくさん。1周約13.5キkmの花嫁街道ハイキングコースや海水浴にぴったりな和田浦海水浴場などがあります。夏は宿近くで昆虫採集をしても良し、ビニールプールを持参して庭で遊ぶも良し。バーベキュー施設もあるので、自然に囲まれながら食事を満喫できるでしょう。
大人気の檜のお風呂は、レジャーで疲れた後の身体を癒してくれます。貸切のため、お子さまがのびのびと入浴できます。
【自然の宿 くすの木】
住所:千葉県 南房総市和田町上三原1244-1
電話番号:0470-47-5522
まとめ
美しい星空が見られる南房総市。「星空保護区」の認定に向けて、星をより美しく観察できるように街ぐるみで取り組んでいます。周りを山と海に囲まれた「自然の宿 くすの木」から見る星空は格別です。宿や周辺で体験できるレジャーと組み合わせて、星空を楽しんでください。
文:吉田櫻子