安房国から安房郡、そして南房総市へ
安房地域は、718年に上総国から分かれ安房国となり、その後、一旦は国を廃され上総国へ合併されましたが757年に再び安房国として独立しました。
かつては多数の荘園が存在しており、これらは中世末まで統治者の交代を繰り返してきましたが、戦国時代に入り、15世紀中頃に里見氏が安房統一を果たし、戦国末期に館山城を築城して安房国統治の拠点としました。
しかし、その後里見氏は、江戸幕府による全国支配体制の確立により、1614年に改易され、以降この地は旗本領、天領、小大名の領地として分割統治されました。
近代に入り、明治11年の郡区町編成法施行により郡制を施行、明治30年には「交通の便が相互にあり、かつ民情風俗に大差がない」という理由から、安房郡、平郡、朝夷郡、長狭郡の四郡を合併して、現在の安房郡の前身となる「安房郡」が形成されました。
そして、昭和30年前後に相次いだ町村合併を経て、旧町村の姿となりましたが、平成18年3月20日に安房7町村による合併が行われ、南房総市が誕生しました。
昭和の大合併以前の町村界と旧7町村界
旧7町村の昭和以降の廃置分合の状況
平成の大合併の経緯
年月日 | 内容 |
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平成16年12月15日 | 安房7町村合併協議会設置 (富浦町・富山町・三芳村・白浜町・千倉町・丸山町・和田町) |
平成17年2月8日 | 富浦町・富山町・三芳村・白浜町・千倉町・丸山町・和田町合併協定調印式 |
平成17年2月18日 | 千葉県知事への廃置分合の申請 |
平成17年5月13日 | 廃置分合を総務大臣が告示 |
平成18年3月20日 | 南房総市誕生 |