道の駅運営のノウハウを生かして地域の課題解決に取り組む株式会社ちば南房総では、地域の農産物の未活用品を活用した商品開発に取り組んでおり、このほど道の駅とみうら枇杷倶楽部の店頭で新商品の「嶺岡プリン」と「フルーツ焼きこみタルト」のテスト販売を開始した。
同社では、エシカル消費を地域に浸透させる活動を通して、新たな付加価値商品の消費拡大と生産者の生産物の販路拡大により、地域経済の活性化を図ることを目的に、環境に配慮しつつ地元農産物の未活用品を原料とした商品開発に取り組んでいる。
今回、販売を開始した2つの商品開発にあたっては、生クリームを中心とした家庭用・業務用乳製品の製造販売を行う老舗乳業メーカーの中沢乳業(株)に協力を仰ぎ、同メーカーに所属するシェフパティシエの監修の下で商品化した。
嶺岡プリンは、地元で搾取された牛乳をベースに、プレーン、ビワ、レモン、コーヒーの4種類のラインナップを取り揃えた。ビワは、地元の房州びわのピューレを使用したほか、房総半島台風で大きな被害を受けたビワ山の復興策として、定植した富浦産レモンを使用するなど、地元素材にこだわったなめらかな食感のプリン。商品名は、日本酪農発祥の地のイメージをモチーフに「嶺岡プリン」と名付けた。
フルーツ焼きこみタルトは、房州びわや富浦産レモンをタルトと焼き上げることで、新しい食感とフルーツの美味しさを引き出した南房総ならではのタルトに仕上げた。
今後は、道の駅でのテスト販売の売れ行きや消費者の評価を参考に、さらに改良を加えていきながら、令和7年度に開業を控える総合加工場での生産も視野に入れ、売れる商品に育てていきたいと考えている。
(1)嶺岡プリン <価格>プレーン1個380円、コーヒー1個380円、房州びわジュレ1個420円、富浦レモンジュレ1個420円
(2)フルーツ焼きこみタルト<価格>房州びわタルト1個480円、富浦レモンタルト1個300円、バナナタルト1個300円