審査は優劣つけ難く審査員を悩ませた |
杉箱に入った4Lサイズ、24粒のビワの出来栄えは圧巻 |
皇室への献上を始めてから110年目、105回目を迎えた献上枇杷選果式が本日6月5日にビワの産地・千葉県南房総市で行われ、鋸南枇杷組合が出品した大房(おおぶさ)のビワが天皇陛下への献上品として選ばれました。
房州枇杷組合連合会の小川貞夫会長からは、「久しぶりの豊作の年。今年の作柄は、昨夏が猛暑で花付きが良く、冬期の寒害も少なく、さらに収穫前にたっぷりと雨量があったことから、大玉傾向でみずみずしく、食味も良い。」とのことでした。
皇室への献上品と千葉県知事への贈答品は、千葉県暖地園芸研究所の河名利幸所長をはじめ、8名の審査員が形や色、艶を見定めました。会場となった安房農業協同組合富浦支店には、8つの枇杷組合からそれぞれ、杉箱入りの4Lサイズ、24粒のビワが出品され、優劣つけがたい選果式となりました。
審査員長を務めた千葉県暖地園芸研究所の河名所長からは、「どのビワも形や色、艶が優れ、優劣つけ難い審査だった。生産者の方々の苦労と熱意に敬意を表したい。」との感想が述べられました。
明日6月6日には皇室への献上品として、初夏の味覚・房州びわが宮内庁等へ届けられる予定です。
なお、審査結果は次のとおりです。
[献上品]
○天皇陛下 鋸南枇杷組合
○皇后陛下 岩井枇杷組合
○上皇陛下 豊岡枇杷組合
○上皇后陛下 館山市枇杷組合連合会
○秋篠宮皇嗣殿下 八束枇杷組合
○秋篠宮皇嗣妃殿下 多田良枇杷組合
[贈答品]
○千葉県知事 原岡枇杷組合、南無谷枇杷組合
【房州びわ】
千葉県の特産果樹であるビワは、果実が大きく美しいことが特長で「房州びわ」の名で親しまれ、平成29年の産出額は8億円で長崎県に次ぐ全国第2位の生産を誇っています。
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