家畜・畜産物の生産工程カテゴリーで認証を受けた農場は全国でわずか78農場しかない |
このほど、南房総市内の富山地区にある(株)近藤牧場(近藤周平社長)さんが乳用牛(生乳・生体)品目(家畜・畜産物カテゴリー)で県内初となるJGAP認証農場として認証されました。
GAPとは「工程管理に基づく品質保証」の考え方を農業現場に導入したものであり、食品事故などの問題を農場が起こさないよう未然に防ぐ農場管理の手法です。そして、日本の農業界・流通業界の標準GAPとして開発され、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる認証、それがJGAPです。JGAPは、土や水の安全性、正しい農薬の選択、使用及び記録、薬物残留や異物混入等の事故の撲滅、快適性に配慮した家畜の飼養管理、労働安全、環境保全など生産工程ごとに管理を徹底し全数品質保証を目指す予防型の取り組みです。
畜産版のJGAPは2017年から認証が始まり、家畜・畜産物の生産工程カテゴリーで認証を受けた農場は全国でもわずか78農場しかありません(2019年3月末現在)。
このたび、(株)近藤牧場さんは、家畜・畜産物の生産工程カテゴリーのうち乳用牛(生乳・生体)の品目で、県内初となるJGAPの認証取得に成功しました。
昨年取得した農場HACCPの手続を参考にさらに厳しいJGAPの認証取得を目指したと話す近藤さん。「起こり得る事象を1つ1つ拾い出し、それぞれどのように対処していくかを想定していくことが難しかったが、うちのような家族経営の農場でもJGAPを取得できた。新鮮で安全な牛乳や加工品を消費者の皆様に提供し、安心して召し上がっていただけるようにしていきたい。今回の認証取得を契機として品質管理の徹底を図り、食の安全に貢献していきたい。」と今後の熱意を語っています。
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