南房総 旅の玉手箱

第12回 竹林のオーナー制度あり。

 里山がブーム(?)になっている。しかし、都会の人たちは、里山の復活、保全とかいわれても、里山の何を、どのようにリフォームするのかは、わからない。里山はもともと農業のエリアであった。山の木の葉を土に入れ田畑をつくり、裏山の木をって自宅を建てる。かつて里山は生活循環の場であったが、農業の衰退または近代化とともに、山の玄関・里山は放置され、竹が進出して大やぶと化している。南房総市吉沢の渡辺昌作さん(66歳)は、人が入れなくなった竹林を間引き、遊歩道をつくり涼しげな「里山竹林」を再生している。竹林は、傘をさして歩ける程度に間引くのが良いとされる。伐採するのは、化粧をしていない竹だと渡辺さんはいう。竹の子の出る竹、つまり親竹は、青々とした肌に白い化粧粉がついている。中に化粧をしていない変色した肌の竹があれば、伐り倒す。

 「竹の子の季節は、私も楽しみでね・・・」。渡辺さんは、1000坪ほどの竹林を100坪10区画に分け、テープで囲いをした。希望の人は、1区画、年間15000円で竹林オーナーになれる。南房総・鴨川市では棚田のオーナー制度が人気だが、竹林のオーナー制は初登場である。楽しみは竹の子掘り。3月中旬〜5月中旬にかけて取れるのが孟宗竹もうそうちく、頭10センチほど出ているやつを掘り出す。5月中旬〜5月いっぱい取れるのが淡竹はちく、直径7〜8センチ、地上20〜30センチが取りごろの細長い竹の子である。取りたてを、 湯掻ゆがかずに味噌汁に切り落とす。(どのくらいうまいかは、文字にできない!)。6月は真竹まだけだ。竹の子は淡竹に似ているが、表皮に黒い斑紋があり、食べるとほろ苦い。しし鍋を囲み、取りたての竹の子料理を楽しむ。竹を半割にし節を取り清水を流せば、流しそうめんができる。竹の柄杓ひしゃく、花入れ、竹カゴなど、渡辺さんに教えてもらってつくれば、いいおみやげになる。竹林は1日遊べる南総のバンブーランドなのだ。
そして、一石二鳥、里山も整備される。

 渡辺さんは35年間林業をいとなんできたが、国内産木材の衰退にともない、都市の人に田舎ぐらしを紹介する不動産業に転じた。「皆さんいつでも遊びにいらっしゃい」とのこと。

竹林オーナー制度のお問合せ先 渡辺 電話:090-1404-3613



吉沢は南総里見八犬伝の里。
渡辺さんが手塩にかけた柴犬。


仕事を楽しむ渡邊さん

竹林は傘をさして歩ける程に間引く


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